社会党の終焉

社民党(旧社会党)が分裂し、ついに党首1人の党となる見込みと報じられた(朝日新聞)。

しかも散り際も汚く、「党の分裂がかかっているだけに、党大会では時に怒号が飛び交う厳しいものとなった。照屋氏は「先輩方がきずいた遺産をすべて食いつぶしたのはあなただ」と福島氏を批判した。」とのこと。

子どもの頃から朝日新聞を読んで育った私にとって、社会党は政治における「正義」のイメージ、その代名詞だった。しかし、ある日プロレスが八百長と気づいたと同じく、プロレスよりもかなり遅く、それが誤りだと気付く日が来た。

古くは北朝鮮礼賛し拉致を否定し続けてきた。そして消費税絶対反対を旗印に掲げたのも社会党。

リベラル政党、高福祉を目指す政党であるならば、本来高福祉を支える消費税導入を正面から説き、国民の理解を得る先駆けとなるべきだった。それを無責任にも選挙目当てに消費税を「悪の権化」のように扱い、目先の勝利を得た。

そしてそれが野党の習わしとなり、その足枷により日本は財政的な泥沼に陥って行った。今の日本の低迷の元凶は、社会党、そしてそれを褒めそやし続けた朝日新聞などの大マスコミの無責任さにあると言っても間違いではないだろう。

それは現在の立民、そしてれいわ新撰組にしっかりと受け継がれたようだ。

今、潰れかけなのに纏まることすら出来ず、ソッポを向き合って分裂する。その終わりにふさわしいともいえるが、日本に残した負の遺産はあまりに大きい。