青山まさゆきの今を考える > 新着情報 > 108兆円経済対策実施時にやっていただきたいこと

108兆円経済対策実施時にやっていただきたいこと

政府は財政支出39兆円、事業規模108兆円の経済対策をまとめたという(日経)。

現金30万円の給付案については、個人への給付の要件が厳し過ぎ、国民の間に不公平感が生まれてこの非常時に国民を分断しないか、との心配もあるが、この辺は財務金融委員会での関連質疑の際に質して行きたいし、維新の会派内での協議でも発言していきたい。

 

それはさて置き、折角の超大規模経済対策に際して、政府に是非とも検討してもらいたいことがある。それは、「わかりやすい広報」。マスク配布に際してあらぬ批判を受け、折角の良策がきちんと国民に伝わっていない感があることについてブログで触れたが、経済対策も同様。これまで段階に応じて、もちろん多少の不満はあるもものの(どんな政策にも100%はない)それなりにきちんとした対応策が取られてきたが、国民にうまく伝わっておらず、果てはマスクが経済対策のすべてであるような不当なディスりを呼んだ。

 

こうした状況を歯がゆく思っている政治的にニュートラルな方も多く、政府に代わってわかりやすい資料作りに自主的に取り組まれている方が、あちこちにおられる。

例えば下の表は知人の弁護士が作られたもの。

 

 

そして、どういったかた向けの政策なのか、中身をわかりやすく紹介されているページを作られた方もいる(「マスク以外に何が補償されるか調べてみた」)

 

官僚の作るHPは情報量も多く正確だが、細かくてわかりにくいものが多い。

国会議員・弁護士でその手の資料には慣れている私でもうんざりしてしまって探す気にもならない、というのが正直なところ。

上記のようなわかりやすいSNS上の情報を手掛かりに元ソースにあたることも多い。

しかし、このような「わかりやすさ」を官僚に求めてもどうしようもない。餅は餅屋だし、センスの問題。いくら優秀な官僚でもその面のセンスまで求めるのは無理だ。

 

例えば、紹介させていただいた上記2例のようなわかりやすいものをさらに発展させ、「あなたに最適な支援は?」などというスマホ用のアプリを作り、入力していけば最適な支援策がわかるだけでなく、支援のための申し込みまで電子媒体で出来るようなものを作ってみたらどうだろうか?

 

国民に喜ばれるのは間違いない。

政権にとっても折角の政策が使ってもらえなかったり、誤解によってバッシングのタネになるのでは、やるせないというしかないが、工夫一つで政策効果も評判も上がろうというもの。

 

広報についてさらに注文をつければ、政府のHPで縦割りを排したコロナ対策集約ページを作るべき。現在も首相官邸のHPにそれらしきページはあるが、各省庁のHPに飛ぶだけ。

そうではなく、その段階からワンストップで情報を届けられるよう、広告のプロや気が利いた資料を作っておられる個人の方の支援をきちんと受けて、わかりやすさを最優先した広報に取り組んだらどうだろうか。

それはそれでまた文句を言う一部の勢力はあるだろうが、国民の喜ぶ声が多ければ、やがてそんな声はかき消されるだろう。