どこの国でも、国が苦境に立つと現れるのがポピュリズム。
もっとも典型的なのは、第一次大戦後のドイツ。ちょっと前のイタリア、ベネズエラ、ギリシャもそう。アメリカもやはりポピュリズムが理性を制している状況だろう。
さて、我が日本はどうか?
Right Wing では、アベノミクスの名の下にバラマキ政策を続ける安倍政権。全方位にいい顔をしているその姿勢は、やはりその範疇。
Left Wingでは、立憲民主党、国民民主党などの既存政党の枠を超えて、MMTを錦の御旗に突き抜けたポピュリズムを提唱するれいわ新撰組。
左右両極端が突出し始めるのは決して良い方向ではない。第一次大戦後のドイツが、なぜあの方向に進んでしまったのか。熱狂を呼ぶ演説が正しい方向とは思えない。理性と真実は、静かな共感を呼びこそすれ、熱狂とはほど遠いものだからだ。
そして、周辺を囲む政党は、タレントやコスプレ。
残念というしかない。
ポピュリズム、人気取り優先はもう沢山。そして、現状を打破するのはそう難しいことではない。
日本の政治的不幸を解消する、①既得権益Free、②未来への負担先送りは止める、③党議拘束なし、それを支える自分で判断できる議員集団、④支出あるところに財源あり、といった原則を持つ責任感ある政党が立ち上がりさえすればいい。今度の参議院選挙では実現しなかったが、その未来を夢に抱いている国民は多いのではないか。