青山まさゆきの今を考える > 新着情報 > リベラルの旗を立てよう

リベラルの旗を立てよう

民進党の蓮舫代表は,党の生き残りのため形だけの反原発政策をまとめようとしている。それは,今直ちに採るべき各地の原発の再稼働反対という方針ではない。今まであった「2030年代原発廃止」というお題目を「2030年廃止」,にしようというものだ。しかし,連合の神津会長は,これに強く反発し,意見交換会のキャンセルを決めた。

もう,連合も民進党も本当の姿をさらけ出すべき時期に来ている。先に連合から化学総連が離脱し,自民党支持を表明した。神津会長の出身労組である鉄鋼や造船などの産業別労働組合(産別)の「基幹労連」も,一時,組合員の支持政党として自民党が民進党を上回ったという。

東芝が原発関連で2年で1兆円近い損失を受け,企業の存亡の危機に瀕している。そして,東電でも行われたように給与カットが実施される。原発は企業も労働者も不幸にしていることが明らかなのに,相変わらず連合トップは,原発支持の立場を変えない。基幹労連も同じだ。このような組合は,既に組合の体をなしていない。労働者ではなく,企業トップの顔色を窺うばかりだ。

 もう,民進党も連合も,第二自民党や経団連と同じような考えを持つ勢力と,国民や労働者の側に立つリベラル勢力と,きちんと分かれるべきだ。そうでなければ,仮に再び政権をとったとしても(現状あり得ないことだが),再び国民を裏切るだけだ。

 民進党にも立派な政治家はいる。目立たないところだが,認定こども園の運営指針として「国歌に親しむ」が定められたことに対し,きちんとした質問をした山尾志桜里議員もその一人だ。社会保障政策に関する知見に定評のある長妻議員もいる。彼らのような能力も見識もある議員は,国民に向かって自分たちの旗を立てるべきだ。小池都知事に都民の期待が集まったように,国民の期待は集中するだろう。私も強く期待する一人である。