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急がば回れ。野党が政権を取るために。

最近の政治に関する話題で気になっているのが、候補者選考において、与野党共に話題性のある候補が重視されていること。特に比例代表は花盛りだ。

擁立理由として、多様性確保がよく言われているところ。多様性は大事。ただ、政府と、あるいは行政官庁と対峙していくには、それなりの素養と知見、判断力がいることも事実。法案などのレクを受けていると、かなり高度な現実経済を背景としたものもあり、理解には幅広い知識が必要と痛感することがある。

どんな分野でも必要な知見が高度化している中で、多様性と同時に議員として求められる能力といったものが本来存在するはず。

元〇〇という話題性だけでなく、その後培ってきた実績や経験があり、その上で、というならば単なる杞憂だろうが、インタビューなどを見ると、声を掛けられてチャンスだから、などの答えもあり、トップダウン的な思惑の合致が透けて見えることもしばしばある。

野党にもやがてチャンスがやってくるであろうことは、欧米の選挙を見れば感じ取れること。民意は流動性を増し、極端から極端に振れやすくなっている。

今の安倍政治にないもの、それは既得権益から離れた透明性のある合理的な政治。そういった政治が求められる時は必ずやってくる。その時に確実にチャンスをものにするためには、野党に対する国民の信頼感を上げていくことが大事だろう。

野党が政権を取るには、当たり前のようだが、今与党に票を投じている方からの信頼を得るか、あるいは投票に行っていないサイレントマジョリティからの信認を得るか。

そのために求められているのは、言葉にすれば質実剛健、目先にとらわれず、従来のやり方に固執しない、そんな野党の姿であろう。やり方を変えて欲しい、つまりは政治のアップグレードを求める国民の声は意外に多い。それは野党への期待でもあるのだ。