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PCR検査は感染拡大防止の決め手?

PCR検査について。PCR検査を増やせば感染拡大は止まると煽るTVの影響で,その影響下にある方が依然として多い。本当だろうか。

1日5万件もPCR検査しているNY州の新規陽性者数,今日の数字(以下同)は759人。死者数は5人。東京都は3200件のPCR検査数で,新規陽性者数186人(死者数不明)。

フランスは誰でも受けられ,費用無料ですが,新規陽性者数は3776名,死者17人。足りない足りないと言われている日本の新規陽性者数は865人,死者13人。

 

結果をみれば一目瞭然,PCR検査数を拡大しても,感染拡大防止効果はあまりなさそうだ。

なぜそうなっているかというと,PCR検査というのは,検査した瞬間の陽性・陰性がわかるだけ。次の日には陰性者が感染して陽性者になっているかもしれないので,いくらやっても感染撲滅には繋がらない。

もし,検査拡大で感染拡大防止しようと思えば,日本中同時かつ全員に対して行えばよいのでしょうが,それは不可能。NY州のように東京の10倍やっても,大都市全体の人口からみれば1%にも満たないもの。疫学的な防止手段としてはあまり意味がないだろう。

 

問題は,意味がないだけでなく,弊害もあること。沖縄県などは無症候者にも手を広げてしまって軽症者用施設がパンクしたので,無症候者への検査はしないことを知事が宣言するに至っている(NHK)。医療資源の負担となるという副作用もあるのだ。

 

もちろん,医療的に必要な場合にPCR検査は速やかに行われるべきで,そのための検査態勢の拡充は必要。また,国民の権利として,国民自身が希望によって自費で行われるのを制限すべきなどと言うつもりもない。

しかし,公費で不要なPCR検査をいつでもどこでも,というのは不必要だし,効果は少ないということは認識されるべきだろう。