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PCR検査にもう一つのルートを

日本耳鼻咽喉科学会が嗅覚・味覚障害について次のような一般向けの指針をHPで公表している。

  1. 37.5度以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさがあれば、お住まいの区市町村の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。厚生労働省のホームページからも確認することができます。
  2. 「におい」や「あじ」の異常を感じても、発熱や咳、息苦しさ、だるさがなければ2週間不要不急の外出を控えてください。医療機関への受診も控え、体温を毎日測定し、手洗いもこまめにしてください。人と接する際にはマスクを着けて対話をして下さい。

問題は2。この指針によると嗅覚・味覚障害がある場合でも2週間待機せよということになるが、それでは藤浪投手のようなケースが洗い出されてこない。

また、そのような呼びかけとなった前提としてインフルエンザや風邪でも嗅覚・味覚障害が出ることがあるというが、一般人の経験からしてあまり見る症状ではないし、それならば、発熱や咳を伴うだろうから、味覚・嗅覚障害だけが2週間続くというのはおかしいのでは?

ドイツの報告では新型コロナウイルスの感染確認者に3分の2以上も見られるという嗅覚・味覚障害(静岡新聞)を2週間も放置して自主的な感染拡大予防に努めよ、というのは非現実的であるし、感染拡大に繋がってしまうだろう。

一般耳鼻科医院の外来での感染や医師自身への感染、あるいは医院の閉鎖を避けることに主眼を置いた呼びかけだと考えられるが、であるならばドイツでも行われているドライブスルー方式のPCR検査(afpbb)を症状がある者に導入すべき。

やはりドイツではチップのようなものに検体を格納して、毎週16〜50万件もの検査をして洗い出しているようだが(産経新聞)、日本でも検体の解析に要する時間が15分、採取も含めて全部で1時間しかかからない機器が導入され始めているとのこと(東京新聞)なので、そろそろ潮時。

導入と共に必須であるのは、軽症陽性者の隔離施設の整備。それをきちんと行なってからでないと医療崩壊は必須だが、感染の震央である東京にはオリンピック選手村という最適な施設がある。また、地方であれば空き地には事欠かないのでニュージーランドで行われている大量のキャンピングカーを活用した専用施設というやり方もある。この非常事態に当たっては、様々な工夫が必要だが、やろうと思えば必ず出来ることだ。

ドライブスルーも活用してきちんと洗い出しをするドイツ方式に切り替える時が来ている。