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高齢者以外への接種拡大の前に立ち止まって考えよう

新型コロナワクチンに関する現時点での考え方をまとめてみた。

ファイザーワクチンの2回接種後の有効性を否定するつもりはないし、新型コロナに罹患した場合の致死率が高くなる70代以上の高齢者は後述の発熱などの副反応もそれなりに減少するので、この世代にあくまで任意を大前提に進めていくことに強い異論はない。

しかし、下記のとおり幾つかの未解明な問題がある上に、薬剤である以上当然ながら副作用があり、その実態もある程度明らかになりつつあるので、リスクとベネフィットの見合いから、高齢者以外、もっと言えば40代以下・特に女性は慎重には慎重を期すべきではと考える。

1 明かされていない疑問  

 最大の疑問は、ワクチン接種開始後2回目が行き渡らない時点では、国としての新規陽性者数が増えていること。

イスラエルもUAEもイギリスもアメリカもインドもチリも。モンゴルなど日本並みの罹患率の低さだったのが感染爆発でついに接種を中止したという。

某ワクチンの権威の方は、この問題で「気の緩み」「2回目は有効」とごまかすので、1回目には特定のグループではオッズ1.48倍という論文もあると指摘したら、「あなたとは議論しない」、と逃げてしまった。「気の緩み」ほど非科学的な言い訳はない。

日本も1回目の医療者への接種開始後感染者数は増大しているし、接種後の医療者が感染しているのは事実(読売新聞)。先行接種後の病院でクラスターが発生した事実もある(北海道放送)。

したがって、1回目のワクチン接種後にどの程度の医療者が接種後陽性者となったかは、しっかり確認すべきこと。しかもHer-Sysというデータベースで容易にわかることであり、厚労省の健康局長も厚労委員会での私の質問にそう答えている。

ところが、厚労省は厚労委員会での私の開示要求に「国民への誤解を与えると困るので、専門家による精査を経た上で早急に開示」という答え。つまり、「感染者数が相当出ている」ことの自白をしたに等しい。

2 女性や若い世代の副反応が強すぎる

 接種後にアナフィラキシーを発症する方が72/100万回という確率。

インフルエンザは1回なので実に72倍。しかもその9割が女性で、世代はまんべんなく出ている。

 

 

また、2回目接種後に20代の50%、30代の45%、40代女性の40%が37.5度以上の発熱をし(これも女性の方が多い)、倦怠感などの他の副反応も結構みられ、仕事を休まざるを得なかった方が6%もいる(厚労省HPより・以下の図も同じ)。

 

 

しかも、ファイザー社のCEOは、「1年以内に3回目の接種が必要な公算大」(Bloomberg)などと言い出している。2回目でこれなのだから3回目はどうなる?

そもそも、20代・30代の罹患した場合の致死率がゼロに近い日本で、副反応の発症率が高いその世代に努力義務を課すようなワクチンだろうか?

(厚労省HPより引用)

副反応のあまりに高率な発症率からすると、リスクとベネフィットの考え方次第ではあるが、少なくとも30代以下に仮に半強制でもされれば、それは個人に苦役を課すに等しい。

3 死亡のリスクは?

アストラゼネカワクチンについては、メーカーは否定していた死亡例が各国で出ている血栓症が副作用と認められ、その機序(ワクチン接種によって、ヘパリン起因性血小板減少症を臨床的に模倣する、血小板第4因子に対する血小板活性化による免疫性血栓性血小板減少症を発症する可能性)まで明らかにされつつある。そしてこれも女性が多い。

日本ではファイザーで脳出血による死亡例が女性を中心に出ているが、因果関係は今のところ不明。今後、アストラゼネカワクチンのような展開はないのかが心配されるところだ。