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目立たないが、事態を本当に改善させる大きな一歩

今回の緊急事態宣言、目立たず報道もされていないが、対策において大きな前進があった。
 
それは、高齢者施設や病院の従事者に対する従実した検査。
総理の記者会見時には抗原検査キット800万個配布、との字幕が出ただけだったが、内閣府の発表には
 
「厚生労働省は、PCR検査及び抗原検査の役割分担について検討・評価を行う。また、 これらを踏まえ、検査が必要な者に、より迅速・円滑に検査を行い、〜
医療・介護従事者、入院・入所者等関係者に対し、PCR検査等による幅広い検査の実施に向けて取組を進めるとともに、 院内・施設内感染対策の強化を図る。〜
感染多数地域における高齢者施設の従事者等の検査の集中的実施計画に基づく検査を〜4月から6月に かけて、新たな集中的実施計画に基づく検査を定期的に実施するよう求める。 
併せて、好事例の横展開等を通じ、検査を受ける施設を増加させる。
〜政府は、医療機関や高齢者施設等において従事者等に軽度であっても症状が現れた場合に、早期に陽性者を発見することによって感染拡大を防止する観 点から、迅速に検査を実施できるよう、都道府県と連携しつつ抗原簡易キッ ト最大約 800 万回程度分を5月中旬を目途に確保の上、従事者数等に応じた 形で、速やかに配布を開始し、可能な限り早く施設への配布を進める」
とある。
 
私の厚労委員会における質疑をお聞きいただいて来た方にはお分かりの通り、
 
・迅速に結果がわかる抗原検査の特性を踏まえた防疫目的の活用
・病院/介護施設の従事者への検査の充実
・岐阜県が岐阜市で行ったような好事例の紹介を通じての展開
・医療機関/高齢者施設への抗原検査キットの配布
 
という点を田村厚労大臣、尾身会長に提言し続けてきたが(質疑のアーカイブ参照)、それをほぼ盛り込んでいただけた。
 
 
日本の重症者の発生源は、圧倒的に高齢者施設(介護施設)と慢性期病院。
したがって、この対策が現場に浸透して行けば、事態が将来的に相当改善していくことは明らか。
 
このような正鵠を射た対策が取られることに、私が取り組んできた質疑が参考になったのであれば大変有難いこと。聞く耳を持っていただいた田村厚労大臣に心よりの感謝を申し上げる。