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朝日新聞さん、「PR」「AD」表記を忘れてますよ。

あいも変わらず低レベルな朝日のコロナ関連記事(朝日新聞DIGITAL)。

記者が、例のワイドショーにCM出してる医療機関に1万8千円も出して自費検査受けたという体験談。

色々な問題を含む内容なのだが、そこにはまったく気付かないまま、

「ほっとした瞬間、最初に思ったのは「これで同僚に迷惑をかけないで済む」ということ。保健所に陽性と報告され、濃厚接触者とされた同僚も自宅待機を強いられることになれば申し訳ない、と恐れていたことに気づいた。」

と結んで終わっている子どもの遠足の感想文のような内容。仕方がないので、この宣伝のような記事に内在する問題点を列挙しておく。

・こういうオープンな形で受けるPCR検査は、陰性と喜んだとしてもその一瞬の陰性が示されているだけで何の意味もない。陰性証明のためには無限ループでこれを繰り返さなければならない。

・また、体調不良の方が受けるとすればもっと問題。PCR検査の感度(新型コロナウイルス感染者で、PCR検査が陽性となる割合)は高くて7割程度とされているので、陰性とされた方の中にも結構陽性者が混じっている(偽陰性)。実際、個人的に結構重い症状の方でも3回検査してようやく陽性という方を知っている。

この街角検査では、他の症状を勘案して臨床診断など出来ないので、陰性という結果だけを信じて症状があるのに出歩いたり症状を放置したりすると、他人に感染を拡大したり、自分が大変な目に遭う可能性がある。

・そもそも日本有数と言っていいほど人がごった返す駅前広場「渋谷のハチ公前」に感染者である可能性ある方集めてどうするのか?しかも容器受け取りと検体届けるのと計2回。交通便利な目立つ場所に集客優先でしているのだろうが、社会のことなど何も考えないやり方。そう言ったことに疑問すら呈していない。

・最後、同僚に迷惑かけないでホッとしたなどと善人ぶっているが、裏を返せば感染者(正確には陽性者)を「迷惑な存在」とみる意識の吐露。こうした記事自体が社会に陰性証明を求める姿勢を広め、感染者差別を助長させることに気付いてもいない。

こういった諸問題への言及は一つもなく、クリニックの名前と費用を明示して、手順を事細かに伝えている様はまさにPR記事、もしくはもっと直接的なAD。

あ、「PR」「AD」の表記を入れ忘れただけなのかも知れない。