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最近のアメリカのマスクと人流事情は凄いことになっている。

アメリカでは、CDCが4月27日、ワクチン接種者は屋外ではマスクを着用しなくていいとの指針、そして5月13日にはワクチン接種者は屋内外を問わず、マスクを着用しなくていい、とする新指針(BBC)を発表して以来、誰もマスクをしなくなったような光景が繰り広げられている。

ワクチン完全接種率は、4月27日は29%、5月13日は36%なのでワクチン接種を完了していない人も紛れ込むことになる(5月末時点では41%)。

だから未接種でもマスク不要との誤解さえ生まれているとの懸念(Newsweek)が取り沙汰されたが、当然そうなった。

 

5月23日に最終日だった全米プロゴルフ選手権、フィル・ミケルソンが50歳にして復活優勝を遂げた奇跡も相まって大観衆がフェアウェイを取り囲んだが、ほぼノーマスク(GDO)。

5月30日の決勝で、同じくベテランのカストロネベスの優勝に沸いたインディ500も同じ(時事)。

 

マスクだけでなく、今日本でオリンピック開催の是非を巡って「人流」抑制という新しい用語が分科会・尾身会長から打ち出されているが、すさまじい人流

一方で、この規制解除や人流で、アメリカの感染者数が増えたかといえば、全然そんなことはなく、減少の一方。全米プロが行われたサウスカロライナ州やインディ500のインディアナ州も同様。

 

あまり客観的根拠があるとは思えない種々の対策が、急場を凌ごうと世界中で取られてきたが(マスクなど昨年春にCDCが態度を変えるまで、某日本の著名感染症専門医も含め感染拡大予防に「効果無し」が通説だった)、そろそろ見直すべき時期。

 

また、オリンピックについていえば、「人流」とかだけでなく、夏場は紫外線も強くなり、気温も湿度も上がる。少なくとも屋外でこの感染症が流行するに適した時期ではないことも、よく考えれば消極的になる理由はない。