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戦前の再現劇を毎日リアルに見せられて

ここで述べることは党派的利害から言うものではないことを理解した上でお読みいただきたい。

今の厚労委員会での質疑は、政党政治の本質的問題点を浮かび上がらせている。

野党第一党は、率直に言ってコロナ問題を明確に政治利用している。

ほとんどの議員は、政府の批判に繋がる方向に質問を集中させ、しかも根拠レスで客観的情報の収集や分析には全く依拠していない。有り体に言えば牽強付会で政府を大声で責め立てているだけだ。

リベラルを自認するのであれば、本来的には国民の自由を尊重する方向性を大事にすべきだろうが、政権批判が優先されてそれとは真逆、緊急事態宣言が大好きで、少しでも波が訪れればすぐに開始して、いつまでも解除するな、と主張している。ワクチンも副反応などお構いなく、一刻も早く全国民に打てと言わんばかり。

オリンピックも、政府や尾身会長には権限が無いのに、怒鳴り立てるように「国民の願い」とかなんとか根拠不明な感情論を繰り返して中止を迫るだけだ。(なお、きちんとした議論をされる方も中にはいるが残念ながら圧倒的に少数)

こうして戦前、マスコミと一体となって歪んだ方向性が形成され、付和雷同が大好きな国民性と相まって政府もその流れに逆らうことが出来ずに突き進んだのだろうし、国会という場でその再現劇をやっているのをいつもリアルに見ている感じがする。

うちの会派は参院もそうだが客観的科学的根拠に基づく是々非々な質疑に徹しているが、それは政治利用を全く頭に入れていないからで、ある意味異質。

興味深いのは共産党が政権批判をしつつ、やはり客観的科学的根拠に基づいた議論をしている点で、そこは戦前と相通じているのだろう。

イメージだけで議論の中身まで勝手に想像して決めつけるステレオタイプの方が多いが、一度じっくりと国会、特に厚労委員会の質疑をご覧になった方が良い。各党の本質が透けて見えて来る。