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我々は何を恐れているのか?

度々指摘しているが,日本における新型コロナウイルスの病態は,重いとはいえないものに変化しており,その傾向は6月以降4ヶ月変わっていない。

以下は,厚労省オープンデータより青山まさゆき事務所で作成した年歴階級別の死亡者数累計累計グラフ。

死亡者は,60代以上に集中しており,特に多いのが80代。平均余命からすれば他の原因でお亡くなりになる可能性も高かった年代の方が,新型コロナウイルス感染を原因としてお亡くなりになっていることがよく見て取れる。

そして年齢階級別死者数の統計的解析からみれば,50代以下の現役世代が,恐れるようなものでないことははっきりとしている。何しろ日本全体でこの7ヶ月あまりでトータル68人の死亡者しか出ていない。インフルエンザの死者数と比べるまでもないだろう。

重症化要因としていわゆる生活習慣病である合併症の存在があることははっきりとしていることも鑑みれば,50代以下の健康体の方が特段恐れなければならないような疾患では既にない。

ところが,世の中は未だに戦々恐々,マスクが手放せないことは元より,感染は悪だ,との過剰反応が目立つ。感染者は,単に運悪く病気にかかっただけであるのに。

その最たるものが阪神球団の社長が選手の集団感染の責任を取って辞任するとの報道(スポニチ)。

記事によれば,食事は4人までというルールがあってそれを破った8人のうち何人かが感染、という事情があったようだが、それでなぜその場にいたわけでもない社長が辞任しなければならないのだろう?

まったくよくわからない責任の取り方で,こんなことされては益々無意味な自粛傾向が強まってしまう。むしろ右に倣えが横行する日本社会に対し,悪影響を及ぼす行為となることが危惧される。

意味のない「新型コロナウイルス」への恐れは,我々が意識して取り除いて行かなければ,こういった過剰反応はいつまでも止むことがないだろう。