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厚労省は新型コロナの真実の姿を広報せよ。広報欠如の被害者は子どもたち。

皆さんはこの数字を知っていますか?

 

10代未満 0人; 10代 0人; 20代 1人; 30代 4人; 40代 14人; 50代 40人

 

実は日本で新型コロナウイルス陽性者が1月16日に発生して以来先週までの年齢階層別のトータルの死亡者数。

多くの方はあまりの少なさに驚かれたのではないだろうか。

 

そしてこのグラフをごらんになったことがあるだろうか。

上記数字をグラフ化したもの。60代以上、特に80代にハイリスクな疾患であることがよくわかる。

 

この表は?

重症者割合と死亡率の年齢階層別の数字。重症者割合も40代以下ではほとんどない、ということがわかるだろう。

 

これらはいずれも厚労省のHPにあるグラフや表だが、普段目にされることはほとんどない。

その理由は、あまりにもわかりにくい奥深い場所にしまわれているから。

 

ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 > 報道発表資料 

のところの毎週木曜日の「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年〇月〇日版)」をクリックすると出て来る頁の一番下(各国の状況とかどうでもいい表のさらに下)の参考資料のところの「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(2020年〇月〇日18時現在)」をさらにクリックすると出て来る3枚のグラフのうちの2枚目のグラフに年齢別死亡数のっている。

私がこれを知ったのも、日本維新の会の厚労省に対するヒアリングで、月ごと・週ごとの年齢階級別の死亡者数を教えてくれ、といったところ、ここに載っている、週ごとの数字はそのグラフから読み取って積み上げてくれ、と回答されたから(月ごとの数字は厚労省が出してくれた)。

SNSなどで私も舌を巻くほど相当よく数字を分析されている方もさすがにこのグラフはご存じなかった。

 

さて、巷では相変わらず新規感染者数がどう、陽性率がどうといった目先の数字だけが報道され、新型コロナウイルスの病態をきちんと掴んで報道しよう、という姿勢はまったく見られない。SNSでも、未だ多くの方がその影響下にある。

 

しかし、こうした実態を国民が知ればその考えも変わっていくはず。

少なくとも、ほとんどノーリスクの子どもたちの学校を休校したり、インターハイや甲子園を中止することなどなかったはずだ。

そういう意味では厚労省が事実をきちんと伝えようとしないことの最大の被害者は子どもたちだ。

 

社会に誤解が蔓延しているのは、マスコミが都合のいい情報だけを意図的に取捨選択して大量に報じる一方で、厚労省がこの疾患の姿を告知・広報する努力を行っているのも大きな原因だと最近気づいた。なぜそうなのか、悪意でみれば厚労省もこの誤解を報知することに何らかのメリットを感じているからだろう。善意でみれば、ただの役人気質。国民にわかってもらおうという熱意に欠け、一応出しときましたのであとはご自分で、といういつものお役所仕事の感覚だから。

おそらくは後者だろう。

3月ころ、せっかくの的を射た経済対策が、あまりにわかりにくいホームページなどによって、国民に理解されず、国もお役所も国民も損してますよ、と度々内閣府に申し入れた。一覧性のある、そしてよその官庁のHPにジャンプするのではなく自己完結的なものにしてもらうようにと、知人の弁護士が作成したわかりやすいカードも資料配付して財務金融委員会でも質問をした。もちろんブログでも訴えた。

その甲斐もあってか、徐々に内閣府のHPが進化し、今ではほぼ文句の無いわかりやすいものになっている(https://corona.go.jp)。

 

厚労省は、グラフをもっと活用し、そして情報の質を高めてわかりやすくこの疾患の真実の姿を伝えるべき。

ホームページ、内閣府にやり方を聞いてすぐに改善してください。