このところの感染者数増大で、春先に戻ったような不合理な事態が再燃の様子。
収まりかけていたPCR検査信仰も再び勢いを持ち始め、不合理な無差別多数検査も計画されている(「穴の空いたバケツに〜」)。そうしたところ、極め付けの愚行が。報道によれば大学入試センターが、
「監督者の注意に従わずに鼻を出したままマスクを着け続けた受験生1人の成績を無効にしたと発表した。」
「センターは「せきなどの症状はなかったが、意図的に鼻を出していたため、総合的に判断した。息苦しくて時折、マスクから鼻を出すことは不正ではなく、あくまで受験生が繰り返しの注意に従わなかったため」と説明した。」(朝日)
とのこと。
しかし、これはどう考えても不合理かつ非科学的。
飛沫が飛ぶのは会話や咳などの際に口から飛び出る飛沫による。つまり、鼻を出していたとしても、一般的な飛沫拡散予防効果は十分に期待出来る。あの尾身さんも時々鼻がマスクから出ている。
クシャミの時に鼻から飛沫なんていう専門家もいるようだが、そこまで盛大なクシャミをすることはあまりないだろう。
今更試験結果無効にすることに何の意味があるのか?受験生に対するセンター側の単なる意趣返しに過ぎない。
科学的にまったく無意味な理由により不相当な処分を下した訳で、明らかに不当だ。