マスコミは後先考えずに、新規感染者数の数字だけを報じ続けている。その姿勢に合ったコメントをしてくれる識者の話と共に。中見を吟味したり実態を追うことは一切しない。
その結果、世の中には現実をオーバーシュートした過剰な言動が溢れ、ようやく動き出した人々がまた止まろうとしている。
そのことによる経済の縮小の被害はマスコミがほとんど報じないのでそこを心配すら声はか細く聞こえてくるだけだが、現実には非常に大きく根を広げ続けている。
今も、テレビ局のCM需要は落ち込み始めているようだが、やがてマスコミも自分たちが社会に何をもたらしたか、身をもって知ることになるだろう。
誤解ないよう申し添えれば、私は新型コロナを恐れるなとか、何の対策も必要ないと言っているのではない。その時々で様相が異なる新型コロナウイルスの感染状況の「Fact」に合わせてもっとも合理的かつ的確な対策が必要であり、そのための正確かつ背景にまで踏み込んだ質の高い情報提供が、マスコミには求められている、と申し上げている。