一部の野党の方から、「布製マスクにかかる費用が446億円」という批判がなされ、スポーツ紙などで報道されてそれがまた市民の方の感情を煽っている。
この批判がいただけないのは、やはり正当性を欠くからだ。従前の常識が覆され、布マスクが感染拡大防止に有効なことは、今やCDCも認めアメリカ国民にも推奨されている医学的事実(NHK)。
私がこの問題を繰り返し取り上げるのも、せっかくの有効な対策が繰り返されるディスりによって、減殺されることを恐れるから。
政権の一翼を担ったことのある党の方であれば、466億円が、国の予算規模や休業補償にかかる見込み金額と比べてどれだけのものかということは、本来十分承知しておられるはず。
アメリカ、ドイツ、イギリスなどの諸外国で取られている対策の予算規模が、100〜200兆円(しかも真水)くらいと推定されることからしても、日本の対策はむしろお金を使わなさ過ぎ。
そのお金を節約して損失補償や医療支援に回せと言われた方もあるようだが、発想が間違い。このお金も、そのためのお金も使うべき。
イギリスでも、ジョンソン首相が全家庭に小冊子と共に首相の手紙を配布している。
今は、ケチケチせずに出来ることは全てやるべき時である。