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コストプッシュインフレ

  日銀があれほど円を増刷(通貨発行量の増大)しているのに、なぜ円安がこの程度で済んでいるのか不思議でならなかったが、EU、アメリカ、そして中国の中央銀行も同じ規模で増刷してることがわかった。水増し合戦を各国でやってるなら、レートが動かない訳だ。

  問題は、EUとアメリカの中銀は既に量的緩和は終了させているし、どこかで通貨発行量を縮小させるだろうということ。そうなれば円だけが薄まっていき、行き着く先は際限ない円安。もっともアメリカは無茶なトランプ減税を続ければその分日本のように国債を発行せざるを得ないのでどうなるかわからないが。ただ、極端な円安による輸入物価の上昇すなわちコストプッシュインフレのことは頭に置いておくべきだろう。