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アメリカの惨状に目を向けよう

日頃からBS1で朝のワールドニュースを見ていたのと、SNSで海外からの有益な情報をシェアしてくれていた方のお陰で、欧米の異変に早い時点から気づくことができた。それでもそれをブログにしたのはわずか10日ほど前(「欧米の増え方が凄まじい」)の3月20日。

そのブログを見ると、アメリカ全土での増加が1日3000人を超えることに驚いていた。それが今や1日2万6000人。ロックダウンなどが各州で取られているようだが、増加のペースは収まるどころか増加している。

事態をなるべく小さく見せたがっていたかに見えるトランプ大統領が「(死者数は)最低でも10万人以上だ。2、3週間後は見たこともない光景が広がっている」(NNN)と厳しい言葉を述べざるを得ない状況だ。

 

日本人は、少し楽観視しすぎていないか?伝えられているBCGの効果など様々な要因があって杞憂かも知れないが、動かし難い事実もある。各地で欧米からの帰国者に陽性者が相次いでいること、東京など大都市圏を中心に感染源が不明な陽性者が増えていること、そして東京から里帰りした者や東京を含む大都市圏でのイベント参加者が地元で陽性が確認される事例が続々とあることだ。

 

感染拡大防止の観点からは、取り越し苦労もするべきで、やれる対策はどんどんやるべき。その意味で、予算規模としてもそんなに膨大ともいえないマスク配布を攻撃するなど愚の骨頂。

マスクは無症候感染者を含めた感染者からの飛沫感染防止のためのもの。自分はいらない、ではなく他人にしてもらうためのもの。マスクが欲しければ自分で買ったり作ったりすればいい、といって批判するのはお門違いもいいところだ。他人にしてもらわなければ意味はなく、その他人はそんな面倒なことをしてくれるかどうかはわからない。だから、政府は無差別的に全世帯配布にしたのだろう。

現時点での自粛要請もやむを得ない措置。ただし、呼びかける以上は補償を、と強く訴えるところであるし、現に財務金融委員会でも麻生大臣に問い質しているところである。