人格攻撃

 リアリティ番組に出演されていた女子プロレスラーの方が,番組内の言動を巡ってSNSで激しい人格攻撃を受け,亡くなられた。前途ある若者が,人が持つ悪意(正義と勘違いした悪意と,悪意の自覚ある悪意)によって死に追い込まれたことは残念でならない。心よりご冥福をお祈りする。

 

 芸能人なら何を言ってもいい,的な安易な考えで集団で袋叩きにする。この手の行為はSNS(特にTwitter)でよく見られるところ。

 以前にも「有名人のSNSはゴミ箱ちゃうで」というダルビッシュ投手の正論があったが,今回の事件を受けて芸能人側からかなりの数の正当なコメントがなされている。

 

 ところが今度は,きゃりーぱみゅぱみゅに対して,「検察庁法案改正に対して抗議したことを非難するリプライが殺到している。」とのこと(女性自身)。

 この批判はお門違いもいいところ。報道によればきゃりーのツイートは「#検察庁法改正案に抗議します」とのハッシュタグを付けつつ、同法案の論点が整理されているとする相関図をツイート。」したというもの(JCAST)。「政策・法案」を批判しただけで人格攻撃をしたのではない。

 言うまでもないことであるが,「政策・法案」への批判を含めた意見表明が自由に行えることは民主主義国家の基本中の基本。

 きゃりーを非難しているという連中は,卑しむべき人格攻撃と正当な民主主義的意見表明の区別もつかないほど判断力を持ち合わせていないのか?

 

 一方で、公平を期して言うならば,意識が高い系の方々が、よくSNS(TwitterだけでなくFacebookでも)で,政権や政党幹部などへの人格攻撃を繰り返している。それも,直接的な表現で。

 こういった方達は,実は自分たちが木村さんを追い込んだ人達と同じなのだということに気付いていない。だが同じこと。

 芸能人に対しても政治家に対しても,こういうことはもうやめよう。誰に対しても,人格攻撃は不毛だし,見苦しい。