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アメリカを入国禁止対象に加え,帰国者の方の追跡調査を

東京での感染者急増について,注目すべき見解が出されている。横浜市立大学生命ナノシステム科学研究科佐藤彰洋特任教授によるもので,感染者が1000名単位でおられる可能性があるというもの(「東京都の現状分析」)。

また,常々疑問として感じていた,感染が初発した中国,韓国,日本とは桁違いな欧米における感染者数増加について,感染力の強い異なるウイルスの流行の可能性を示されている。素人考えでもその可能性は排除できないものと思われる。

 

そこで気になるのが出入国管理措置の遅れ。イタリアやスペインについては現在ようやく入国禁止措置が取られたが,昨日1万7000人も増加し世界一の感染者数となったアメリカは入国制限対象のまま。しかも,入国制限開始日時が26日午前0時と予告されていたことから駆け込み帰宅者が相次いだと報道されているが、その方たちが自宅待機するか否かは,各自の自覚に任されているだけ。

 

アメリカの現状に鑑みれば,異なるウイルスの可能性はさておいても,帰国者の方の感染リスクは日本とは比較できないほど大きなものだったと想定される。感染拡大防止のためにはダイヤモンド・プリンセス号からの下船者の方と同じようなリスクを持たれているとして対処すべきであろう。

政府は少なくとも1ヶ月ほど過去に遡って欧米からの帰国者の方を追跡調査し,帰国時期に応じて1回から複数回のPCR検査を実施すべきだ。最優先で取り組むべきは最近のアメリカからの帰国者の方の検査であろう。

欧米の鐵を踏まないために,今何よりも必要な措置だ。